完全自動運転車両の技術開発およびその社会実装に向けた研究を実施し、地域・産業界に貢献

ごあいさつ

 次世代モビリティによるパラダイムシフトの先を見る

 群馬大学 研究・産学連携推進機構 次世代モビリティ社会実装研究センターは次世代の移動手段を研究するセンターであり、それを用いた社会実験を通して新しい交通システムの実証と社会への普及を目指します。現在の活動の中心は自動運転とスローモビリティです。

 自動運転に関して、我々の計画しているシステムの大きな特徴はレベル4と呼ばれる完全な自動運転車両を使用することです。完全自動運転はドライバーの補助機器が高度化したものという考え方もありますが、我々はそうは考えません。ドライバーのいない完全自動運転車両は今までの自動車とは別種のものであり、全く新しい機能や応用、そして社会的な広がりを持つと考えています。
具体的計画としてはまずは路線バスの自動化を進めていますが、その次には物流ターミナル間の運送、さらには地域を限定した自動運転タクシーの実現を目指して研究を進めます。

 次にスローモビリティですが、これは一般的な自動車より低速の交通手段を新たな視点から効果的に利用することを目指します。現在最も普及している交通手段はなんと言っても自動車です。自動車は高速道路を走ることができ、全国どこへでも行くことのできる能力を持ちますが、それが町の中での用を足すようなごく近距離の移動にも使われます。これは本来は不適切であり、エネルギーの無駄遣いでもあるとも我々は考えています。また現在までに行ってきた低速電動バスを使った社会実験から、スローモビリティには通常の自動車にはない社会的なインパクトがあることも分かってきました。今後、更に新たなスローモビリティの可能性を探ります。

 また以上でお話したように、本センターの活動は単に自動運転やスローモビリティの技術や車両を研究・開発するだけではなく、それを用いたシステムを社会で実践することも大きな使命としています。しかしこのような活動は本センターだけでできるものではなく、多くの企業や行政の方々のご協力が不可欠です。そこでオープンイノベーション協議会などの枠組みを通じてこれらの方々に交流・協力の場を提供し、本センターと共に技術革新を推進するプレーヤーになっていただくことで、目的の実現を目指します。

 革新的な交通手段がもたらす新しい社会にご関心がある方々は、是非何らかの形で本センターの活動にご参加いただければければ幸甚です。

次世代モビリティ社会実装研究センター
センター長 太田 直哉
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